アメノチハレウィンターミーティング


共催 HEVENS☆CLUB

 令和5年2月25日 弘前市内におきまして「アメノチハレウィンターミーティング」を開催させて頂きました。

 講演会はアメノチハレとしても初の試みでの開催でした。

 ここでは基調講演、並びに代表講話を掲載させていただきます。


【事業の詳細】

(1  基調講演 「知るから始める《性の多様性》」   

講師 弘前市企画部企画課ひとづくり推進室 総括主査 堤緑氏

    性的マイノリティ、いわゆるLGBTQ、SOGIを知ることで理解を深めていただきたいと思います。LGBTは決して特別なひとではなく、好きになる人の性別や性自認などが多数派の人たちと違うというだけです。

   SOGI(性的指向と性自認)ついては誰もが持っているものですLGBTの人たちについては、理解が進んでいないことによる困難(異性愛・シスジェンダーの人しか想定

されていない)、法整備がされていないことによる困難(身の同性が同性の人たちは婚姻することができない)

どがあります。

 

 弘前市では、性的マイノリティの人たちが感じる不安な思いを少しでも軽減できるよう、性別欄の見直し(

性、女性、その他)や市民向けセミナー、職員研修など取組を行っています。

 LGBTの人たちは調査によっても違いますが、人口に占める割合が、3%から10%くらいと言われています

日本で1番多いと言われる佐藤姓は1.5%です。思っているよりたくさんいると感じた方も多いのではないで

しょうか。

 弘前市でパートナーシップ宣誓制度のパブリックコメントを実施したときは反対意見も多く、偏見や誤解に

よるものもあったので、パートナーシップ制度を導入することで、知っていただくきっかけになると感じま

た。

 昨年12月には、弘前市パートナーシップ宣誓をした方が、市営住宅等への申込み手続きができるようになり

ました。宣誓することで利用できるサービスも少しずつではありますが拡充していきたいと考えています。

 

 
 

 

講話 「アメノチハレの目指すもの」

 

    ア  アメノチハレ代表 鈴木じゅん

 

アメノチハレウィンターミーティングは2020年12月10日、弘前市パートナーシップ宣誓制度施行を「弘前の歴史が変わった、転換点だ」との思いから、翌年2月に第1回ウィンターミーティングを開催しました。

同制度施行にあたり、櫻田弘前市長は、「LGBTの人たちに特権を与えるものでもないし、大多数の方の生活が変化するものでもない」と記者会見で話されていました。

 

 そこで我々アメノチハレは「歴史の転換点、ましてや東北で初の同制度施行、この制度を起爆剤として、LGBTQ当事者が代表を務めるアメノチハレで市民全体を巻き込んで、みんなが生きやすい町興しができないか?」と模索を始めました。

 本日の講話では、繰り返し「みんなが笑顔に、生きやすい町に、LGBTQ当事者が胸を張って帰って来れる故郷、または、観光などでも堂々と訪れられる町、現在、弘前市に住む、生活圏としているLGBTQ当事者が各種イベント等で盛り上がれる、誇りを持てる郷故郷そんなおらが町を目指しています。

 更に、性別云々言ったところでLGBTQは十人十色だし、個性もさまざま。それならば「自分らしく生きる」「ワタシを生きぬく」を声高に叫んでもいいのではないかとさえ思います。

 遠くに住んでいる弘前を故郷に持つ当事者にとっては、近くて遠い存在の故郷が胸を張って帰って来れる町にすることが肝である、残ったLGBTQ当事者がその環境をつくり、四季折々の美しい姿を見せる弘前において、アメノチハレも他地域同様、レインボープライドパレードを開催し、LGBTQもしょうがいある方も一同に会せる場を作ってきました。

 特にトランスジェンダーはどこいっても生きづらいとの声を聞きます。

 代表の私自身がトランスジェンダーであるが故の苦労も正直ありますが、時々の社会情勢を考慮して柔軟に、そして共存の道を開くべきだと考えています令和4年度赤い羽根共同募金助成事業「LGBTQ理解促進事業」としてアメノチハレウィンターミーティング2023を開催しました。赤い羽根共同募金助成事業では対象者は全住民を対象と位置づけてあります。しかし、道半ばです。次年度以降もアメノチハレ主催イベントでは「LGBTQ理解促進事業」として、全

ての皆様に訴え、参画を促してみんなが生きやすい社会を目指します。

 

 

 

 

 

 

【追記】

 終了後の片付けの際には、ボランティアスタッフの方と雑談する中で、どこにでもあるような女性同士の会話(使ってるシャンプ-とかたわいもないこと)など、性別の壁を感じないで会話することができました。(トランスジェンダーの代表自身の感想。)

 後日、スタッフ参加の方に御礼のメールを送った際、「皆が楽しく過ごせる弘前にするため、私も周りの友人などにこのサークルアメノチハレの活動をもっと伝えていきたいと思います。」と返信をいただきました。

【ミーティング】(フリートーキング)

 参加者一同輪になってフリートーキングを行いました。参加者のプライバシーがあるので、一部のみ紹介します。

 「じゅんちゃん(アメノチハレ代表)が男だろうが女だろうが、性別は全く関係ない。自然とつきあい、当たり前にしている。」

「じゅんちゃんと出会って6,7年?くらいになるけど、全く抵抗なかったなぁ。中高年の男性の方がなかなか変化についていけない、人の言うこと聞けなくなってない?」

 「LGBTに限らず、私も対人関係で悩んでいるので勉強になった。」

 「傾聴や伝え方を学びたいと思った。」

 

 



 2020年12月10日、東北初のパートナーシップ制度を施行した弘前市。その実現にはいろんな人が関わったと当時のLGBTQ専門サイトで紹介され、同年8月には新聞でも報道されました。

 宣誓制度施行前のパブリックコメント(意見公募)でも約半数が反対の中、スタートした制度です。

 当時、弘前市の櫻田市長は、LGBTQ当事者に特権のようなものを与える制度ではないとはっきり仰せになってました。

 制度施行から3年目を向かえ、弘前市はどうなっていったか、今年2月7日には青森県でも同様の制度を施行しました。

 アメノチハレでは同制度施行を勝手にお祝いしようから始まったこのウィンターミーティング。今、思えば笑い話にも出来るのですが、このイベント開催へ向けた歴史、相談役の訃報等々ありました。

 今回のチラシの冒頭をご覧ください(^-^)

 

 

 ウィンターミーティングの周知活動がストップしたままですので、アメノチハレの総大将出陣してる様子です(笑)

 悪さ以外なんでもありですのでご容赦くださいませm(_)m

 


『LGBTQが堂々と歩ける』

弘前の街づくりを目指しませんか?

みんなともだち!! 

みんなの弘前でこの街を盛り上げませんか?

202012月、弘前市が東北初のパートナーシップ制度導入に踏み切りました。

20222月には青森県としてパートナーシップ制度を導入しました。

今こそLGBTQマイノリティ(性的少数派)だけでなく、多数の人々同士のつながりを大事にし、街そのものが元気になれば、みんなハッピーになれることを願って、3度目のウィンターミーティングを開催します。

 アメノチハレはこの制度は、LGBTQの同性カップルには救いになって欲しいと思います。同時に堂々としていいんだという、弘前市からのメッセージにも思えます。街ごと元気にする、歴史が変わったんだよって声を大にして叫びたいくらいです。

 どんな人にも楽しい日常を過ごす権利がありますし、制定日が世界人権デーと同日であることにも現れていると思います

 


 今回はガチの講演会にしました。弘前市企画課ひとつくり推進室の方を講師に招き、制度施行の経緯や行政側からのアプローチなどを質疑応答を交えて講演頂きます。

 先に述べた反対意見が半数でしたが、実際に施行して市民生活はなんら変わってないと思います。当事者の方々だってこの制度で救われたと思います。

 そもそも、制度自体が嫌でたまらなかったら、弘前市長選挙で現職市長を落選させることも可能だったはずです。制度施行後に選挙あったわけですから。何もせずに制度反対叫んでも負け犬の遠吠えにしかならないでしょう。

 私は弘前市民ではないので当然ながら選挙権はありません。2022年は青森県でも同制度をスタートさせました。つまり、私も該当者になったわけだが、選択肢が一つ増えただけでも違いますよ。

 郡部の方には恩恵少ないかもしれませんが、少なくとも、生まれた街を、育った街を、慣れ親しんだところを離れることなく生活を営み、楽しい日常を送れることを期待しています。

 この精度は法的拘束力はありませんが、自治体が出来る限界まで実現させたと思います。

 アメノチハレでは、みんなともだちのスローガン、先のオープンカフェ(12月4日開催分)でも述べたように思わぬ形で命を落とすなんて悲劇をこの世からなくしたいと念願してます。

 さぁ、LGBTQもそうでない人もこの街をもっと好きになって欲しいです。
 12月10日(土曜日)にはパートナーシップ施行記念、世界人権デーに合わせてinstagramライブ配信をする予定です。同時に冬の弘前の魅力を出来る限りお伝えしたいです。

 2月25日(土曜日)、ヒロロ3階多世代交流室1にて皆様の来訪をお待ちしております。